『囀る鳥は羽ばたかない』1-4巻を読んで
矢代さん……史上最高の受けだわ…どタイプ……男前で大人でやり手、演技が上手く人を喰った態度で自分を隠して飄々としている………そして暗い過去を抱え自らを守るために傍観者とあり続ける………自分を肯定しながらもどこか諦めている……淫乱ネコのドM。
いやこの人、ドMなのに死ぬほどかっこいいんですよね………
自己矛盾を抱えて生きる人間ってどうしてこうも魅力的なのか……
矢代さんの静かで諦観したモノローグ、読み手の心に染み渡ってきて深く矢代さんと同化してしまうんですよ……人間の心の動きが痛いほど伝わってきて……まるで雨の日のどんよりした喫茶店でぽつぽつと話すような語り口で………
百目鬼を可愛いと思いつつ恐れも感じながら、惹かれているのにも関わらず、いつ手放しても傷付かないように、いつでも辞めれるから、と百目鬼に言い聞かせる。
そんな矢代が百目鬼へ自分の想いを漏らし、百目鬼が矢代を抱き締めたシーンには涙出そうになった。
矢代は人間を好きになったことは一度しかないから、人を愛すってことがあまりわかってないんじゃないかな。だから人からの好意にも鈍感。(竜崎ww)
今回の件でも、百目鬼に
あなたを尊敬しています
ずっと側において欲しいと思っています
でも、それ以上の感情を持ってしまいました
あなたという人に
どうしようもなく惹かれてしまいました
と直球で想いを伝えられている。それなのに好きだというのにセッ久を拒否する百目鬼を理解出来ず混乱に陥っている!
そして風呂場で回想してアレ…?ってなるんですね。
百目鬼は矢代さんを愛で包んであげて欲しい。
次回が2ヶ月後なんて待ちきれないよ…!!!